食べて動脈硬化予防ができるとアメリカで話題、「ブナピー」の正体とは? エキサイト 健康
[ 07月10日 11時31分 ] エキサイト
そもそもきのこは、低カロリーで食物繊維がたっぷりなヘルシー食材として知られ、ダイエットにもよく活用されてきた。ところが最近、さらに驚く事実が判明し、アメリカで注目を集めているという。
ホイッティアーの疼痛管理
何がそれほどアメリカ人を魅きつけたかというと、「ブナピーの動脈硬化抑制作用」だ。食品と健康に関する国際的な学術誌として信頼を集める雑誌『Nutrition Research』の5月号で、動脈硬化抑制作用が認められるという論文が発表された。これは静岡県立大学薬学部で助手の池田雅彦先生(現:富士常葉大学准教授)とホクトの共同研究について発表したものだが、実験結果から、ブナピーが血中コレステロールを低下させ、動脈硬化を抑制する効果が期待できることを顕著に証明している。
実験は、遺伝的に動脈硬化を発症するマウスを使って行われた。
2グループ各5匹のマウスに、一方には普通の餌を与え、もう一方には乾燥粉末にしたブナピーを3%混ぜた餌を与え、10週間飼育し、大動脈の入口にある動脈硬化巣の大きさを測ったところ、
「血清総コレステロールの低下、動脈硬化巣の減少が顕著に認められた」
のだという。
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特に動脈硬化巣の減少は驚く数値で、
普通の餌を与えたマウスのグループに対して26%と、約4分の1に減った。
明らかに、高い動脈硬化巣抑制作用が確認されたわけだ。
この実験データが評価され、
「ブナピーは優れた動脈硬化予防効果をもたらす」として、
『Nutrition Research』に論文を掲載することになった。
右がブナピーを餌に混ぜて与えたマウスの血管写真。
動脈硬化巣(緑色の部分)の大きさは、餌だけ与えたマウスとは歴然な違いだ。
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動脈硬化といえば、メタボリックシンドロームはもちろんだが、場合によっては生命に関わる事態も引き起こしかねない。日本人の死因は第1位ガン、2位心疾患(心筋梗塞など)、3位脳血管疾患(脳梗塞など)<平成17年厚生労働省調べ>だが、心疾患や脳血管疾患には、動脈硬化が深く関わる。血液中にコレステロールが過剰に増えると動脈硬化を引き起こす原因となる。このコレステロールが血管壁にたまると、動脈硬化巣ができてしまう。血液が流れるのをじゃまするわけだから、当然、血管は詰まりやすくなる。その結果、心筋梗塞や脳梗塞、大動脈瘤などを発症する原因となってしまうのだ。
コレステロールが血管壁にたまり、やがて動脈硬化巣ができる。
見るからに、血液が流れにくそうな血管だ。
栄養バランスに気をつけているつもりでも、外食などが続くと、どうしてもコレステロール過多になりがちだ。おいしく食べてダイエットができる上、さらに動脈硬化予防も期待できるなら、これほどおトクなことはない。ブナピーの日だけでなく、これからは毎日摂るようにしよう。
【取材協力】
ホクト株式会社
(佐々木 雅代)
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